午前授業の日、5回目のセッションも
運悪く同じクラスの2度目の学級閉鎖で参加者はわずか。
みんなこの日のセッションを楽しみにしていただけに
参加した子も残念がっていたのですが、
たっぷり遊べてレベルアップも出来たので
それなりに満足出来たようです。
生き残った三匹のゴブリンは、それぞれに逃げた。一匹は外へ向って、もう一匹はさらに奥。そしてもう一匹は冒険者たちの間をグルグルと走り回っている。
冒険者たちは、怪物退治を依頼されていたので、このゴブリンを始末し、奥に逃げたゴブリンを追いかけた。そこは、おそらくボスゴブリンの寝床だったのだろう、粗末ながらもベッドのようなものが用意されていて、逃げだゴブリンはその陰でガタガタと震えていた。冒険者は、このゴブリンも退治して部屋を見回すと、入ってきたのとは別のもう一つの穴が空いている。
入ってみると、そこは村から奪ったものを集めておく部屋のようで、腐りかけの食べ物やボロボロの衣類のほかにお金や宝石なども無造作に置いてあった。
冒険者たちは消えかけのたいまつの火をオリマーのたいまつに移し替え、オリマーの背負い袋に詰めて洞窟を出る事にした。
日の暮れる頃にラビンラブン亭に戻ってきた冒険者たちは取り返した品物を返し、オリマーが一匹逃がしただけで全て退治した事を説明した。
宿に集まった集落の人々は、口々に冒険者に感謝の言葉をかけ、ささやかな宴会をしてくれた。
そして翌日、冒険者は怪物退治の報酬として、一人10メダル(貨幣単位)をもらい意気揚々とオーコーツ亭に戻ったのでした。
ここで、ようやく最初のミッションをクリアした参加者たちは、
冒険のクリア点や倒した怪物の経験点などを計算して、
お待ちかねのレベルアップをしました。
RPGの醍醐味の一つであるレベルアップは
怪物との戦闘とともにこどもの楽しみの一つです。
ちょっと敵に攻撃されただけで生命力がみるみる減ってしまう
弱っちいキャラクターがちょっとづつ強くなり、
ちょっとやそっとの攻撃ではびくともしない
アニメの主人公のようになって行く...
ヒロイズムを満たすわくわくする作業です。
残念ながら、学級閉鎖で参加出来なかったこどもたちも
ゲーム世界での彼らの分身キャラクターたちは冒険に参加しているので
次回のセッションではレベルアップ作業を体験出来ます。
さて、レベルアップを終えた参加者は、
5分間の休憩後、新しい冒険に出会います。
その様子の紹介は、次のページに書くとして、
ちょっと今回の冒険の資料を提示します。
- ゴブリンの便所。細い道は最初に発見した糞尿の川が流れていた穴。
- 7ひきのゴブリンが寝ていたところ。
- 11匹のゴブリンが寝ていた所。戦闘をした場所でもある。
- 集落から奪われていたものがあった場所。
- ボスゴブリンの寝床。
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